Aug 2, 2013

Bapteme 洗礼式



フランスは夏休みまっただ中です。観光スポットのセーヌやら、ノートルダムやらはすごい人ではありますが、それ以外のパリの街はがらんとして、メトロも公園も空いています。ヴァカンスに出る前に、どうしても仕上げなければならない物がありました。上のがそれら。まだ色付け前の状態。出発当日の午前中にどうにかこうにか仕上がって、10日間のアルザスにある家族の休暇の家へ出掛ける事が出来ました。今回の休暇は私たちに取って重要なイベントが控えているのでした。上の絵(というか字だな)もそのための準備。



そう、七月のある日曜日に我が家の小坊主…息子の洗礼式を家族の家がある小さな村の教会で行いました。私はクリスチャンではなくて、実家は仏教…というのは名ばかりの、お墓行事で”あっうち仏教だったけ”と気付くくらいの不信心者なのですが。…どうして洗礼を受けるさせる事にしたかといいますと、父親であるF氏はカトリック(でも、彼もやはり信心深くはないと思う、今日のフランスは公共場に信仰を持ち込まない、という風習が一般的)というのもあるけれど、それよりも我が子”L”がカトリックというひとつ宗教を学ぶ事で、それ以外の宗教や教えにも興味を持って知ってくれたら嬉しいし、またその上でカトリックを信仰したいと思うのであればそれももよし…と思っての事。パリで洗礼式のための勉強会を受けたのだけれど、その牧師さん曰く、”洗礼式はあっても、脱洗礼は存在しません。洗礼を受けた後、勉強して、初めて初聖体拝受を受ける事が出来るのです”…と話していました。洗礼したら、ほいっとクリスチャンという訳では無いのでした。教会で行われた式は、日曜日の礼拝の後、私たち家族一同のみ教会に残って、こじんまりと牧師さんのもと洗礼式が行われました。



無事に洗礼式を終えると”L”が洗礼を受け終わったというお知らせの鐘が村中に響き渡り、私たちは、公道からはずれ、あぜ道を通って、山の家に到着。お祝いの昼食会が始まりました。まずは、来て下さった家族、親戚、お友達にごあいさつと感謝を込めてのスピーチ。このお祝いの計画を立てた一番の理由は結婚していない私たち(PACS民事連帯契約はしていますが)は結婚式をする事はないので、お互いの家族一同を(両親どうしはすでに紹介してますが、親戚も含めた家族)紹介し合う機会が欲しかったから…なんて事などを相変わらずヘタなフランス語で話す私。スピーチ中の私の写真はどれも白目むいてたり、目をつぶってたり、鼻の穴がふくらんでたりの超不細工写真ばかり、唯一なんとか見れる写真が上。で、シャンパーニュで乾杯しました。



お供はアルザス地方名産のクグロフ。クルミとベーコンが入っているおつまみ用の塩味のクグロフです。



とても良いお天気だったので、食事のテーブルは外に用意する事が出来ました。みんな席に着いて。à table!



そうそう、私の準備していた物、それはこの食事会の手書きメニュー。アルザス地方の郷土料理を中心にしたメニューにしました。おつまみは季節の野菜のクグロフ、前菜はカモのサラダ、メインは鶏のリースリング(白ワイン)煮”キムノ風”、チーズ、デザートはシャーベットの着物を着たマヌルー。お飲物はシャンパーニュ、リースリンググランクリュ2011、粉ミルク”ガリア”。写真をクリックすると大きい画面で見られます。



そして、お祝いのドラジェのパッケージラベルも。丸木二・山下 類と漢字で入っています。今回、当事者の私たちは写真があまり撮れなかったので仲良しの写真家であり、クリスマスの贈り物展で一緒に企画展示しているCibiRuちゃんことKiKiちゃんにオフィシャル写真をお願いしました。この光と影のコントラストが素晴らしい写真(1枚目と6枚目と最後の写真以外)をたくさん(ブログには載せきれなくて、数枚しかお見せ出来ないのが残念ですが)撮ってくれました。ありがとうKiKiちゃん。彼女の写真のサイト→



そして、食事の時にサービスした白ワイン”リースリング”のラベル。この3点セットは来て下さった方のお土産となった訳ですが、記念としてぜひとっておきたい!と思ってもらえるように頑張ってデザインしたのですが、好評だったので良かった。よく結婚式などでお呼ばれした時に出席者にプレゼントされるドラジェがパーティーのあとテーブルに残されている光景を時々見かけるので、そんなだったらとても残念なので…しっかりとした紙箱に入れて、オリジナルラベルを貼りました。”ドラジェの箱まだもらってないのでとっといて”、”もしまだあったら今回出席出来なかっただれそれにも持って行ってあげたい”etc…嬉しい反応だったので、ホッ。



そして、デザートにソルベのお供として出したその名も”マヌルー”という人型のブリオッシュが大人気でした。クグロフと共に、ちょっと離れた村の美味しいパン屋さんに注文して作ってもらったのでした。本当は聖ニコラのお祭り(12/06)の時にこの地方で食べるパンで、サイズも本当はもっと大きいのだけど、洗礼式のお祝いのメニューに出す話をしたら”一人一個あった方がいいから、少し小さめにして人数分作りますね”と言って人数分作って下さったのですが、デザートの前ですでにお腹いっぱいだったので、ソルベだけ食べてとっておこう!と思っていた私のも、紙ナップに包んでとって置いた母のマヌルーもいつの間にか姿を消していた!KiKiちゃんも食べ物は写真撮ってなかったとの事で唯一、記念にとLのお腹の上にのせて撮った写真が一枚きり。そうそう、このLの来ている白のセーラー服…洗礼式の途中で、牧師さんが聖なる水を頭に付けてくれて、その後、白い服に着替えるのですが、この白い衣装は私の母が縫ってくれた物です。F氏のご両親から銀のゴブレットがプレゼントされて、ゴットファーザーとなってくれたF氏の一番上のお兄さんからはメダルをプレゼントしてもらったのですが、私の家は仏教なので、カトリックの事は良くわからないけれど,これならば!…とこの服を作ってくれたのでした。日本から来てくれた私の母と妹も、この山の家での数日間をとても楽しんでくれたようで、そしてF氏側ののご家族もとても喜んで下さって、本当に良かったなぁと思っています。

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