Oct 27, 2009

Cycling again 自転車に乗って6


先の日曜日(10/25)にオランダは冬時間となりました…時計を一時間遅らしたわけです。我が家の同居人氏、朝にはめっぽう弱いのですが、アムステルダムハーフマラソンに参加(無事21kmを1:46で完走)…以来走る事に目覚めた彼は、”その朝の一時間の時差をジョギングに当てる!”発言。その日曜はサイクリングへ行く約束をしていて、前の晩におにぎりをにぎっていたのすが”サイクリングの途中で走るの?”と聞いたら、”その前に走る…で、シャワーを浴びてさっぱりしてから、サイクリングへ行こう”との返事。”そんなに早起き出来るの?お弁当作ったんだから、昼前に出発したいのだけど”というと、”8:00起床-8:30-9:30ジョギング-入浴-準備…で11時には出発出来る!”と自信たっぷりに答えてくれました。が、実際は9時半起床、10時〜11時ジョギング、入浴、準備で12時半(まあ良しとしましょう)に出発となりました。今日はアムスから東南方向へ行きます。ちょっと雲っていたのですが、青空の切れ端が時々見えます。


出発時にすでにお腹が空いていたので”お腹すいた〜”を連呼する私。東の大運河沿いにDiemenを通って、進む事一時間程で古い運河の関所とお城のある街Muidenに着きました。かっこいい帆船が運河の跳ね橋の信号待ちしているのが眺められる散歩道のベンチで休憩。


早速(といっても、1時半でした)、お弁当。鮭のおにぎりと人参のきんぴら、ほうれん草の胡麻和え、卵焼き、モロッコいんげんとマッシュルーム炒め。おにぎりをほおばりながら、船の上で作業するオランダ人をぼんやり見ていると、作業するおにいさんの視線が時々、おにぎりに向かって(私に、ではなく)”それはなんだ?”と投げかけられる。”これは君らのサンドウィッチに当たる日本の米の携帯食…。中に、今日は鮭が入っているけれど、時には海藻だったりプラムの塩漬けだったり…と気分と冷蔵庫の中身によって変わる”なんて…英語でどう言うか考えていたら…寒い。指先がかじかんでくる。自転車を降りた時は体が温まっていたので気が付かなかったけれど、気温はかなり低いようです。なので早々に片付け、自転車にまたがる。


この街にはMiderslotという13世紀にFloris Ⅴによって建てられたお城もありました。家族ずれがいっぱい来ていて、プラスチックで出来た兜と剣と楯を持った5歳くらいの男の子がすっかり中世の騎士になりきって、そばにいたもっと小さい3歳くらいの子の前でポーズを決めている様子が可愛くて、おかしかった。ここはお庭のハーブ園も素敵だそう。今度ゆっくり見学に来るのも良いな。私達の道程は続きます。


Muidenを抜けてすぐの所に農家があってそこに牛乳スタンドがありました。搾りたての牛乳やミルクジャム、蜂蜜が買える無人のスタンドです。自動販売機に20セント入れるとマグカップ一杯の牛乳が飲めます。横に電子レンジとココアパウダーの入った瓶があって、ココア50セントとあります。牛乳よりココアパウダーひとさじの方が値段が高いのが興味深い…。その20セントの牛乳(だけ、ココア無しで)”チン!”して飲んだらとても美味しかった。寒かったので体がとても温まりました。さて、行きましょうか。


どんどん東上して行くとやがてMuiderbergの海岸にたどり着きます。穏やかな波打ち際と、白い砂の浜にはきっと、夏はたくさん人が訪れたでしょうに、今は静かに人影もありませんでした。赤い帆が美しいジャンク船みたいな船が一艘、遠く滑って行くのが見えました。



その後はまた草原です。黒と白の羊がくつろいでいたり。


そしてこの三角のお堀の関?の向こうに見える場所が私達の今日の目的地Naardenナールデン。地図で見ると六角星形の奇妙な形の街です。お堀がぐるりと囲む要塞都市は17世紀に建設された物(その後も手を加えられていた模様ですが、)を1964〜’87年にかけて大掛かりな修復で完璧に復元されたそうです。街は教会を中心にして17世紀の古くて可愛い建物が残っています。


ユトレヒト門。かつて反対側にはアムステルダム門もあったそう。ハイウェイの無い時代、人々はユトレヒトからこの街を抜けてアムスへ向かったのですねぇ。私達が今日たどった道と交差しつつ。


門の上にはナールデンの紋章を持つ獅子。


紅葉した銀杏。カフェでコーヒーを一杯飲んで温まります。3時半なのに随分夕方っぽい日差し…。そうです、昨日より一時間日が短くなっているのでゆっくりしていると日が暮れてしまいます。そろそろ戻りましょう。


夕方からお天気はすっかり良くなって、黄色い西日が美しいです。また広い畑の中を行きます


私の影もこんなに長く延びています。


帰りは地下鉄に乗って(もちろん自転車ごと)帰ろうとGainの駅を探してかなり迷いましたが、夕闇せまる運河脇の風車も見る事が出来たし。なかなか素敵なサイクリングとなりました。多分、今年最後の。

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2 comments:

namima said...

Fくんが朝、半分寝てる状態でふらふら歩いてたのを思い出します。
ところでさっきテレビで、アメリカには弁当にあたるものがなく、あっても袋にパンやりんごなどをつめる程度。でも日本の「BENTO」が注目されてきて、キャラクター弁当とか作ってる人も探したらいました、ってのをやってた。
調理したものをいろいろBOXに詰めてでかけるのって、もしかして日本独自のものなの?

michiyo said...

namimaさん
ふふふっ、その後Fの早起きチャレンジは若干先週までの起床時間より早目なものの、もう少しで通常の時間に戻りつつあります。
お弁当は今ヨーロッパでも注目されています。この間パリへ行った時には本屋でお弁当の本見掛けましたよ〜。
アムスの図書館では自分作ったと思われるでサンドウィッチやら、パスタサラダやらを持って来てお昼に食べている人、よく見かけます。ただ、日本のお弁当みたいに色々詰め合わせる…というのはあまり無いのかも。
ちなみにフランスだと、お昼ご飯というのが重要な位置にあるので、学校や会社の食堂がしっかりしたものを食べさせてくれる…ようです。F談。