Alice's cooking book アリスのクッキングブック。

中学生だった頃(大昔！)に、初めて買ったお料理の本が、"アリスのクッキングブック" 絵/ジョン.テニエル、レシピとパティーのお話/入江麻木、エッセイと翻訳/岸田理生でした。　 当時、”不思議の国のアリス”が大好きだったので、大人になったら”アリスにちなんだ名前の喫茶店”を持ちたいなぁというのが私の夢でした。そのお店には美味しいけれど、(アリスなので)ヘンテコな名前の飲み物やお菓子がたくさんあって、壁には自分の描いた(やっぱり少しへんてこな)絵とかオブジェとかが飾ってある(または転がっていたり、生えていたり)…不思議、可愛い空間を作りたいなぁ…といつも考えていました(勉強もしないで)。この本の中にあるレシピを、何かあると、または何にも無いと、よく作っていました。高校生の頃には、友達の家でクリスマス会やら、お誕生日会やらがあると、よく作って持って行っていたのがこのレシピ▼、

ふくろうのパイ。…といっても本当に使うのは鶏の胸肉なのですが。この本はずーっとお気に入りだったので、引っ越しの時は必ず一緒に持って行きました。東京へも、フランスも、そしてここオランダにも。でも、そのレシピは…その後、新しいレシピの本を買ったり、ネットで見つけたり人から教えてもらったりして、自分のレパートリが増えて行くと共に…作らなくなってしまっていました。でも今日ふと、思い出して(でも、なんで思い出したのかを忘れてしまった、なんでだろう、気になるなぁ)久々に作ってみました。

パイ生地は薄力粉100g強力粉100gをあわせたものにバター120gを入れてナイフでカットして、冷水大3を少しずつ加えながら、バターをつぶすようにしつつ生地をまとめます。ラップで包んで冷蔵庫で寝かしてる間に具を作ります。タマネギ中１個をみじん切りにして炒め、カットしたロースハム2枚と小さく切った鶏の胸肉2~3枚(大きさによって)も加えて炒め塩胡椒適量、小麦粉適量をふってさらっとさせ、さらに白ワインをふってとろみがついたら火を止めて中身の出来上がり。冷まして使います。先ほど冷やしていた生地は半分強を綿棒で延ばして、型にしきます。具を型に入れ、残りの延ばした生地をかぶせてつなぎ目を閉じます。表面をフォークで適当に穴開けて、溶き卵を塗って、180℃に暖めた天火で30分ほど焼いて出来上がりです。レシピは省略、自分の言い回し使っていて申し訳ございません。調べてみたら、現在この本は絶版のようです。レシピとティーパーティのお話は入江麻木さんが書かれているのですが、その中に書かれているパーティがとても素敵でいつか私もそんなパーティを開いたり、お呼ばれしたいなぁと思っていました。現在、復刊ドットコムでも彼女のお料理の本の復刻を望んでいる方がたくさんいるようです。私も一票してしまいました。。

そして、焼き上がりました〜。夜は写真の色がわかりにくくてごめんなさい〜。レタス、ルッコラとクルミのサラダ、ドレッシングはフレンチ家庭風、チーズの盛り合わせは左からリコッタ、ロックフォール、オールドエダムです。口直しは大きい粒の種無しぶどう、お供のワインは白、アルザスのリースリングです。

本の中に”これがあればダイエット中の彼女も、お茶の時悲しい思いをしないですみます。”とあるのですが、パイにバター120gも使っているのに…(当時はダイエット中でも大丈夫、だって胸肉だし。と信じていました)と思います。かつて友達がそろって絶賛！！してくれていたこの"ふくろうのパイ"、はてさて、同居人くんは気に入ってくれるのでしょうか？それでは、ボナペティ。

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